『アップルシード』感想

4月26日に観たのでその感想を。


ストーリーはシンプルで分かりやすい。TV-CMの『戦いが終わったら、私は母になりたい』の意味もわかる。
全編3DCGによる映像は今までに観たことがないもので、顔の表情に多少の違和感(後述)はあるが、新しい表現手法として印象に残った。


戦争、地球環境の破壊、さまざまな差別…そういったのことの原因がヒトの持つ本能にあり、現状のままではヒトは滅びると予想されること、それを回避するための存在として、本能などを遺伝的に調整されたバイオロイドが生み出された、とあるが、そんなに上手く調整できるのかなあ、という気がした。まあ、オリュンポスはそのための実験場でもあるのだろう。
また、バイオロイドの生殖不可という設定に驚いた*1が、これはストーリーからすると当然なのだが、そういう状態でバイオロイドが安定して存在していけるのだろうか。それも調整済みなのかな。
結局、あのタンクの中身について正確に知っていたのは「老人たち」とGAIAだけ、ということか…今後どうする、あんな物騒なモノの存在を。


あと、細かいことですが。

顔の表情にちょっと違和感
体の動きなどは問題ないのですが、眼の表情にちょっと違和感がありました。特にヒトミに。なんだろうか、無機的と言うか…人形のような。まだ改善の余地があるかと。
多脚砲台はどの組織の管轄?
行政院の下にESWATと軍があるのだが、多脚砲台はどちらで運用されているのか。その規模や想定される性格(防衛)からして軍の配下にあるとするのが妥当か。
ブリアレオスがすぐ回復して戦闘に参加できたのは何故か
義体(というのか)部分の損傷のみだったからなのか。
ハデスが大佐というのはどうか
資質的に問題ありそうな。


しかし。戦争や紛争など、まったく今日的な課題だ。現実世界でどのように解決すべきか。

*1:原作の漫画ではなかったと思う。