読了

店頭で何気なく手に取って購入しましたが、読んでよかった。民俗学に関係した本は、柳田国男の著作をいくつか読んだ程度(海上の道(ISBN:4003313860)や遠野物語(ISBN:4043083203)など)であまり馴染みがないのだけれども。
この本の中で印象に残ったのは、古老が4人集まって話をする『名倉談義』と、地域社会の中でのもろもろを意思決定するプロセスの「寄り合い」を描いた『対馬にて』『寄り合い』辺りですね。
ムラ社会と言われてあまりいい印象がないところでしたが、なかなかに合理的なのかな、と思いました。
また、隠居した老人の社会への関わり方、社会からの扱われ方などは、今日私が生きる世界にはない(ように思う)もので、どこか羨ましい。

忘れられた日本人 (岩波文庫)

忘れられた日本人 (岩波文庫)

今後、系統立てて読んでみようかな、民俗学関係の本を。