読了、もの言えぬ時代 戦争・アメリカ・共謀罪/朝日新書

国政の場であったり、一連のスポーツの件、自分の業務上の話で感じている「腑に落ちない」感は、きちんと言葉にしてない/できてないところから発しているのかもしれない。
61ページ:

侵略と敗戦のあるべき総括がなされなかったために、私達日本人は戦前と戦後の歴史を確定することができませんでした。

69ページ:

言葉で説明できない空気感のようなものは本来、政治から最も遠い存在です。力のある日本語が残っていれば、空気感で動いていく危うさは回避できますし、原則を無視した政治の暴走は起きません。政治は理想を掲げ、国民の幸福を実現するものです。進むべき道筋と今の状況を、まず言葉で説明しなければなりません。国や社会が置かれている現状をきちんと言葉にすることによって、初めて状況が確定するわけです。