『修復報告展 -よみがえるミレーと所蔵名品-』/山梨県立美術館

今回の展示会*1は、《種をまく人》《夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い》《ダフニスとクロエ》《冬、凍えたキューピッド》の展示及び科学調査*2の報告。
科学調査も気になりますが、今回訪れた目的は、J.F.ミレー『ポーリーヌ.V.オノの肖像』を観る、でした。
実物を目の当たりにすると、暗い背景(壁?)、黒い服、黒い髪、ときて白い肌の顔/首/胸元と右手が描かれていて、スポットライトを浴びて闇から浮かび上がっているように感じた。
大きな瞳が潤んでいて印象的…。
薄幸そう、と前に書きましたが、実際にミレーと結婚してから3年後、肺結核で亡くなっています(子供なし)。


しかし、なんといいますか、ある意味、『萌え』な要素に溢れているような気がする。19世紀の萌え、とか言ってみたり。いや、私が萌えているだけか…。
ミレーも『うひょ〜』とか言いながら肖像画を描き、結婚したのかも、と想像してみました…すんません。

*1:常設展鑑賞券で鑑賞可。

*2:赤外/紫外/X線による撮影、試料断面の解析など。